足さばき その2

靖国神社、秋の例大祭で、日本古武道振興会による奉納演武に参加させていただきました。

例年、明治神宮の野外の奉納演武では、古巣の道場から多数参加しましたが、私の先生が特に大切に考えていらした靖国神社で奉納できるのは、指名された数名のみでした。国宝の能舞台に立ち、心をまっさらにして、日本のために尊い命を捧げた人たちに、自分が積み重ねてきた稽古をすべて見ていただきます。

昔、白峰神宮で奉納演武したときは、屋外で玉砂利の上でした。明治神宮は、雨天以外は芝生の上です。玉砂利の上でのお稽古は、スリル満点でした。明治神宮では、比較的平坦に見える芝生にも、こぶし大の穴が開いていたりします。

日頃、屋内で稽古して「繊細な」足さばきを身に着けても、実戦では、でこぼこの地面が多かったと想像されます。そのような場所で、足だけを前に大きく出して、その上の腰や上体が遅れたら、バランスを崩してずるっとコケたり、穴に落ち込んだりします。実際、明治神宮で他流の方が、剣を持って相手の方に進んでいるとき、身長が突然低く見えたことがありました。その方は、何事もなかったように技を行ったので、感服しました。

白峰神宮の奉納の前、先生が一言。「日頃の稽古が出るよ!」

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