弟子としての心構え

お稽古が始まる前に先生のお道具を袋から出して所定の場所に置き、終わると急いで袋に入れて片付け、先生が着替えられたらそばに控えて袴をたたみました。しばらくたつと、先生はこれを他の弟子にはやらせず、私が専任になりました。

お稽古が終わると、時間通り全員が退出しなければならないので、大急ぎで先生のお世話をし、かつ自分の道具を片付け、着替えて、先生の荷物をもって、みんなと一緒に退出しなければなりません。おかげで手早く始末ができるようになりました。

これが弟子として当然の仕事です。これをさせてもらえるようになって、素晴らしい役得がありました。お稽古が終わって先生のところに駆けつけ、お道具を片付けているとき、必ずこっそり一言お稽古について教えていただけるのです。だから、この役目だけは誰にも渡したくありませんでした。

自分が教える立場になって、教わる人たちに上記のことを強要したことはありません。心から発した行為でなければ意味がないと思うからです。不思議なのは、最近お稽古を始めた外国人のほうが、お道具を運んでくれたり、私より先に来て道場の清掃をしていることです。これまでずっと私が一番に道場に着いて、掃除をするのも私でした。日本人はどうなってしまったんでしょう!

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