気剣体

だいぶ以前に亡くなられた阿部先生の晩年のお姿をビデオで拝見しました。

阿部先生からは伊丹で杖を教わりました。
また、お宅に何回かお邪魔して、剣術も習いました。

「質実剛健」という言葉は先生のためにあるような気がします。
物事を正確に見極め、まっすぐ正道を歩み、人を思いやり、明治の女性のような強さと慎ましさがありました。

天道流のなぎなたの型は、構えてから後ろに下がる技が多いのですが、
私の先生は、一連の動作に淀みや滞りがないように、つながった動きをするようにと、いつも言われました。
「相手との間の糸を切ってはいけない」

このような動作は、気剣体が一致してはじめて可能になります。
ビデオの中で、阿部先生が、教わっている人たちに、というより御自分でつぶやいておられた言葉が聞こえました。
最初に下がるときの足さばきと心持ちについて、一言おっしゃった言葉が、私の先生と同じでした。

ビデオを撮ったとき習っていた人は、聞こえたのでしょうか。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック